競馬の当て方を知ったら生涯競馬で食べていけるのではないか。
競馬初心者の方のみならず、だれもが一度は思うことでしょう。
しかし、実際に馬券を買うと一向に当たらない時期があり、競馬が嫌になることもあります。
競馬は当たらないときが一番つまらないですが、逆に馬券が当たると楽しくなるものです。
競馬で食べていくのはかんたんではありません。
しかし、競馬の当て方なら解説できます。
当記事では競馬の当て方と考え方を紹介します。
《この記事で分かること》
- 競馬の当て方
- 負けないための考え方
1:競馬は工夫すれば勝つことも可能
競馬で負けることは多々ありますが、世の中には競馬で収支を上げている方も少数ながらいます。
馬券でプラス収支を上げている方はプラスになる当て方と、多くの人が実践していない考え方を競馬に取り入れています。
そして、その当て方は競馬初心者の方でも活かすことができます。
どのように工夫するかというと、
- そもそも競馬は負けるものだと考えている
- 当て方を第一に考える
- 感情をコントロールしている
この3つの要素を心がけて馬券に取り組むことで、確実に収支をあげられているのです。
初心者の方でも意識すれば実戦で役に立ちます。
黒字収益を上げている馬券プレイヤーの当て方と考え方を解説します。
2:そもそも競馬は負けるようにできている
結論から言うと、競馬は負けるようにできています。
ギャンブルに精通された方であれば解説は不要かもしれませんが、競馬初心者はなぜ負けるようにできているのか気になる方もいるでしょう。
初心者の方へ、負けやすい理由を解説しますね。
2-1:競馬が負けやすい理由① 控除率の存在
競馬には控除率(こうじょりつ)が存在します。
控除率とは、馬券を購入した際に発生する手数料のようなもので、この手数料が運営元(中央競馬ならJRA、地方競馬ならNAR)の売上になります。
馬券が売れれば売れるほど運営元は儲かる仕組みとなっています。
極稀に「JRAから金を回収する」といいながら多額の資金を馬券に注ぐ方がいますが、運営元からしたら売上に貢献してくれる太客なのです。
ところで、馬券の配当とは馬券の売上から控除率を差し引いたものを的中者に分配する仕組みになっています。
そのため、人気馬はオッズが低く、不人気馬は配当が高いのです。
ここで、注目したいのが控除率です。
控除率は券種にもよりますが、20%から30%もかかります。
馬券の配当は20%から30%を差し引いた分が的中者に振り分けられるので、長期的に見たら競馬は負けやすい仕組みとなっているのです。
2-2:競馬が負けやすい理由② 確率論
確率的な面から見ても競馬は負けやすいです。
例えば、券種でもっとも的中率の高い複勝馬券は選択した馬が3着以上に絡めば配当になります。
全ての券種でもっとも当てやすいのでかんたんに当たるように競馬初心者は思いがちです。
しかし、8頭立てのレースにおける複勝の的中率は3/8でパーセンテージで見ると37%ほどです。
なら、6頭以下のレースなら的中率5割以上をキープできるように思えますが、複勝は7頭以下の場合は2着以上に入選しないと配当が出ません。
なら、4頭以下のレースなら確実に5割を超えると思われますが、日本の競馬では4頭以下の出走登録の場合はレースそのものが開催されないのです。
もっとも的中率の高い複勝ですら、半分以上の的中率はキープできません。
これが三連単であれば一点当たりの的中率は1%どころか0.1%を下回ることも当たり前です。
単純な確率論で見ても競馬は負けるようにできているのです。
3:競馬初心者でもできる5つの馬券の当て方
競馬は控除率と確率の観念から、負ける可能性のほうがはるかに大きいです。
こう述べると初心者の方は競馬に対してやる気を失ってしまうかもしれません。
しかし、悲観しないでください。
いくら控除率や負ける確率が高くても、しっかりとした当て方を学べば、的中確率や回収率を上げることは可能です。
ここからは、馬券的中のための当て方を5つ紹介します。
3-1:当て方その① 当てやすい券種で購入する
最初に紹介する当て方のコツは、当てやすい券種で馬券を購入することです。
競馬にはさまざまな馬券が発売されていますが、その中には当てやすい単勝や複勝、当たった時のリターンが大きい三連単など、たくさんの券種があります。
競馬初心者に限らず、多くの人が高配当が見込める三連単を購入されますが、馬券の的中率を高めるのであれば、もともと的中率の高い単勝や複勝をおすすめします。
配当妙味は三連単と比較するとどうしても小さくなりますが、競馬は的中することではじめて配当が得られます。
いくら配当妙味があっても明らかに来ないのであればその配当は全く無意味です。
配当に目を配るのも大切ですが、大前提として馬券を当てることを第一に考えたいです。
3-2:当て方その② 少頭数レースを買う
競馬は一日に何十レースも開催されますが、そのなかには18頭立てのフルゲートで行われるレースもあれば、出走頭数一桁のレースもあります。
馬券の的中率を高めるのであれば、多頭数レースよりも小頭数レースの馬券を買う方が的中率は高いです。
なぜなら、馬券の組み合わせ数は、出走頭数によって決まり、出走数が少ないほど一点当たりの的中率が高くなるからです。
レース選択は競馬初心者でも行えるので、少頭数だけを買うのも立派な当て方ですよ。
3-3:当て方その③ 能力の差を見極める
競馬の基本は勝つ馬を当てることです。
そして、勝つ馬を探すポイントとしては、強い馬を当てるのではなく、馬券に絡まないであろう弱い馬を探すことも大切です。
レースによってはどの馬が馬券に絡むのか、いくら頭をひねっても分からないレースもありますが、そのなかには明らかに来ない馬も数頭は混ざってます。
明らかにこないであろう馬は近走を見ても凡走が続いていて能力の低さが馬柱に現れています。
逆に、強い馬は近走が調子よく、また近走と今回の舞台がかみ合っていれば好走する可能性は高いでしょう。
馬柱と他の馬の能力の差を見極めることで馬券に絡むであろう馬を探し出すのも大切です。
3-4:当て方その④ オッズにも目を配る
いくら勝ち切る馬がいたとしても、その馬の配当があまりにも安かったら馬券購入は検討したいところです。
例えば、ものすごい強い馬でも単勝オッズが1.1倍であれば1万円の単勝を購入しても1000円しかリターンが見込めません。
そして、その馬がなんらかの理由で凡走してしまったら1万円損してしまいます。
極端に安いオッズで多額のリターンを得るにはそれ相応の投資資金が必要です。
競馬初心者の方は多額の資金を持ち合わせていない人がほとんどでしょう。
配当妙味の安い馬は例え好走する可能性が高くてもリターンが見込めないので買うのを控えた方がいいです。
3-5:当て方その⑤ 予想の時間を確保する
競馬の当て方でもっとも大切なのが予想にあてる時間を確保することです。
競馬はデータの分析を繰り返すことで、好走する馬が見えてきます。
しかし、レースを当てるのはかんたんなことではありません。
出走馬によってはひとつのレースに数時間予想をついやしても一向にどの馬が馬券に絡むのか読めないレースもあります。
また、競馬場や場外馬券売り場では、本命レースまでのつなぎで適当なレースを購入する人もいますが、ほとんどの人が大した予想を行わずに購入しています。
短期的に見たら的中することもありますが、直感に近い予想で長期的に収支を上げるのは限りなく難しいのです。
4:競馬初心者が心がけたい5つの考え方
これまでは競馬はそもそも負けるもの、そして初心者でも競馬を的中させる当て方を紹介しました。
そして、もう一つ競馬に対する考え方を知ってもらいたいです。
競馬はギャンブルの側面も持ち合わせているのでレース結果と投資資金次第で熱くなったり気分が沈むこともあります。
しかし、心のブレが起こると馬券予想に支障を与えます。
競馬初心者の方には競馬予想を平常心で行えるようこれから紹介する5つの考え方を胸中に秘めてもらいたいです。
4-1:その① 負けを取り戻そうとしない
競馬でよくみられるのが、レースで負け続けて資金が底をついた時に、一発逆転を狙って配当妙味しかない馬を購入して負けてしまうケースです。
これは競馬初心者に限らず、長年競馬に触れている人でも熱くなると起こる現象ですね。
そもそも、配当妙味が高い馬というのはほとんどの人がまず来ないと見込んでいるから配当が高くなっています。
そのため、よほどのことがない限り馬券に絡むことはありません。
また、熱くなっているので本来の予想スタイルもめちゃくちゃになってしまい、当てられるレースでも外すことがあります。
競馬で熱くなるのも楽しみ方のひとつですが、くれぐれも負けを取り戻そうと考えないことが大切です。
4-2:その② すべてのレースに手を出さない
競馬で全レースを当てるのはまず不可能です。
なぜなら、確率的に外れる可能性が高いからです。また、競馬は生き物が主役なので不測の事態も多々発生します。
レースを当てる上で大切なのは、勝てると思ったレースだけ購入することです。
それでも外れることはありますが、すべてのレースを小額で買い続けるよりも、絞ったレースに資金を注いだ方が当たった時のリターンが大きいです。
レースを絞って購入することも大事な当て方です。
4-3:その③ 難解なレースには手を出さない
競馬は一日に何十レースも開催されますが、そのなかには予想しやすいレースや難解なレースが混在しています。
予想しやすいレースは当てやすいですし、難解なレースはどれだけ頭をひねったとしても当てるのは容易ではありません。
具体的には馬の能力の差を意図的に小さくしたハンデ戦や、情報量が少ない新馬戦は難しいレースに当てはまるでしょう。
難解なレースを無理して予想するよりも、予想しやすいレースを探し出す方が時間を有意義に扱えます。
難しいレースはたとえその日のメインレースだとしても手を出さないのが当て方のコツです。
4-4:その④ 競馬は負けやすいものだと認識する
先ほども触れましたが、そもそも競馬は負けやすいものです。
長く競馬をやっている人の中にはあまりそのことを分かっていない方が多く、いまだに競馬で勝ち続けることを夢見る人も少なくありません。
しかし、競馬は控除率や確率論から負けやすいです。
逆に、競馬は負けるものと認識していたら、「今日は負けたけど競馬は負けやすいから仕方がない」とそこまで悲観しなくなります。
競馬は負けやすいものであることを忘れないでほしいです。
4-5:その⑤ 負けた時のことを考えながら馬券を買う
競馬は資金を掛けるので負けることもあります。
競馬を長く続けて当て続けるコツは、とにかく生活費や大切な資金を切り崩してまで購入しないことです。
人によっては結婚資金を馬券に変えた人や、ボーナスや収入の半分以上を競馬につぎ込む人もいますが、初心者の方は絶対にやめましょう。
競馬よりも大切なものを失う可能性があるからです。
逆に言うと、生活に支障のない範囲であれば馬券を購入しても良いことになります。
馬券を購入する前に、一日にどれくらい”失ってもいい”お金を使えるのか考えてから馬券予想に取り組みましょう。
まとめ
競馬初心者の方へ、馬券の当て方についてかんたんに解説しました。
一見難しそうに思えるかもしれません。
しかし、競馬は元々負けやすいものだと認識した上で、的中率を高める買い方と、競馬に対する心構えを覚えておけば、意外とコンスタントに馬券を的中させることができます。
ここで紹介した内容は何年も競馬に触れている人でも身に付けている人はなかなかいません。
競馬初心者の人で本気で競馬を当てたいと考えている人がいましたら、ぜひ当記事で紹介した買い方と当て方、考え方を実践してみてください。
当記事が皆様の馬券収支向上に少しでもお役に立てたら幸いです。