回収率という言葉をご存じですか?
長く競馬に触れられている方は回収率の意味を理解していると思いますが、競馬初心者の方は回収率についてくわしく知らないという人もいるでしょう。
回収率は馬券で収支を上げるのであればぜひ知っておきたいです。
当記事では、競馬初心者の方に向けた回収率の解説を行っています。
気になる方はぜひ最後までお読みください。
《この記事で分かること》
- 回収率とはどういったものか
- 回収率の計算方法
- 回収率の役割
- 回収率の基本的な情報
1:【初心者必見】競馬の回収率とは?
回収率という言葉は競馬新聞やテレビでも出てきますが、具体的にどういった意味があるか、競馬初心者の方は分からないかもしれません。
最初に回収率について解説していきますね。
1-1:回収率とは投資結果を数値化したもの
回収率とは投資金額に対してどれだけの払戻金を得られたかをパーセンテージで表したものです。
例えば、単勝5倍の馬に、1,000円を投資して的中した場合、払戻金額は5,000円です。
この場合の回収率は500%です。
逆に、馬券が外れた場合は払戻を得られていないので、回収率は0%になります。
回収率はレース毎に数値化できますし、一日のトータル収支を表す際も役に立ちます。
回収率は投資結果が一目で分かるのでとても便利ですよ。
2:競馬初心者も知っておきたい回収率の計算式
回収率は計算式で表すことができます。
払戻金額÷投資金額×100=(%)
回収率の例を2つ紹介します。
12,000÷10,000×100=120%
回収率120%でプラス収支となります。
36,000÷50,000×100=72(%)
回収率72%で14,000円の損失となっているのでマイナス収支になりました。
3:競馬初心者でも分かる回収率の3つの役割
回収率には大きな役割が3つあります。
競馬初心者も覚えておきたい回収率の役割をまとめました。
3-1:その①回収率は収支が一目で分かる
回収率は収支を数値化しているので、その人の収支が一目で分かります。
例えば、長く競馬に触れられている方で毎年の回収率が100%を切っていたら毎年競馬で負けています。
毎月回収率100%以上をキープしている人は毎月馬券でプラス収支を得ています。
数字を見るだけでその人の収支結果が分かってしまうのが回収率の優れている部分でもあり恐ろしいところなのです。
3-2:その②回収率100%を越えたら黒字
回収率の基準値は100%です。
100%以上の数値があれば投資金額よりも払戻金額が勝っているので馬券で黒字収支を上げています。
もしも身の回りに回収率100%以上の人がいればその人に馬券の買い方のコツを聞いてみるのも良いでしょう。
3-3:その③回収率100%を切ると赤字
回収率100%を下回ったら赤字です。
長く競馬に触れられている方でも年間の回収率が20%や30%の人が時々いますが、その方は馬券予想もしくは予想のロジックがうまくいっていないので普段行っている予想スタイルを変えた方がいいでしょう。
4:競馬初心者が間違えやすい回収率の5つの基本
回収率は競馬収支が一目で分かるので非常に便利です。
多くの人は競馬で収支を上げたいと考えますが、競馬で収支を上げるということは回収率を上げることを意味します。
当項目では競馬初心者の方へ回収率の基本的な情報を解説します。
4-1:その①的中率よりも回収率の方が大切
回収率に似た言葉に的中率という言葉があります。
的中率とはその名の通り、レースの的中数の割合を表したものです。
払戻金を得るためには馬券を的中させなければ1円も手にすることができないので的中率を上げることは大切です。
しかしながら、的中率をいくら高めたとしても回収率が100%を切るようでは収支はマイナスです。
そのため、的中率よりも回収率を意識しながら競馬予想を行うのが大切です。
ちなみに的中率は全ての組み合わせを購入することで意図的に100%にすることができます。
しかし、払戻金が投資金額を下回るトリガミが発生しやすい上、投資資金も必要なので、全通り購入する方はほとんどいません。
4-2:その②全国の回収率の平均は75%
意外と知られていませんが、全国の馬券購入者の平均的な回収率は75%です。
払戻金は馬券の総売上から控除率を差し引いた額を馬券的中者に分配する仕組みとなっています。
このとき発生する控除率とは、馬券購入における手数料のようなもので、運営元の主な収入源となっています。
この控除率は馬券の種類によって違いますが、20%から30%ほど引かれます。
控除率が存在するため、回収率の平均値は100%を下回るのです。
4-3:その③回収率100%を超える人は全国で約2%
控除率が存在するため、回収率100%を超えるのは、競馬初心者のみならず、長く競馬に携わっている人でもなかなかかんたんには成し遂げられません。
しかしながら、回収率100%を超えている人もいます。
全国の馬券購入者のなかで、回収率100%を超えている人は約2%です。
50人に一人しか回収率100%超えを達成していません。
それだけ、馬券で黒字収支を叩き出すのはむずかしいのです。
4-4:その④回収率110%を超えるのはむずかしい
ただでさえ回収率100%を超えるのは容易ではありませんが、回収率110%以上を維持するのはもっと難しいです。
毎週競馬新聞や競馬メディアで予想されているプロの予想家でも回収率110%を越えている人はごくわずかしかいません。
それどころか回収率100%を超えている人もそこまでいません。
ちなみに回収率110%を達成するには複勝1.1倍の馬を当てたら達成できます。
短期的には回収率の数値はかんたんに挙げられますが、長期的に100%以上をキープするのはなかなか難しいのです。
4-5:その⑤回収率向上を考えた買い方を行う
競馬の買い方は人によって様々です。
好きな馬を追い続けてもいいですし、G1レースだけ購入するのも競馬の楽しみ方です。
しかし、回収率を意識するのであれば、回収率向上を第一に考えた買い方を行う方がいいです。
例えば、メインレースはその日の花形ともいえるレースなのでつい購入したくなりますが、予想が難しい場合、無理に馬券を購入したら回収率を下げる可能性があります。
競馬は当たる可能性よりも外れる可能性の方がずっと高いので、自信のあるレースを厳選しながら買うのが回収率向上のコツですよ。
5:まとめ
回収率について、かんたんに紹介しました。
回収率は競馬収支向上に欠かせない要素で、回収率を見るだけで馬券購入者の実力が分かります。
競馬初心者の方には馴染みの薄い回収率ですが、覚えておくと収支分析に役立ちます。
回収率を理解されたらぜひあなた自身の回収率を計算してみてください。
あなたの馬券の実績が分かりますよ。