競馬で収支を上げる上で欠かせないのがオッズです。
多くの人はオッズを見ながら馬券購入費を算段しています。
そして、オッズを上手く活用することで的中率や回収率を高めています。
しかしながら、競馬初心者の方からしたらそもそもオッズはどういう役割をもっているのか、また、どうして数値が変化するのかいまいち理解していない方もいるでしょう。
そのような競馬初心者の方へ、当記事ではオッズについて分かりやすく解説しています。
《この記事で分かること》
- オッズがどういったものか
- オッズの役割
- オッズの特徴
1:【競馬初心者必見】オッズの定義とは
オッズという言葉は競馬以外でも使用されているので、競馬に触れたばかりの初心者の方でもなんとなくオッズの意味を理解している人はいるでしょう。
しかしながら、競馬におけるオッズがどのような存在なのか説明できないかもしれません。
最初にオッズの定義について解説します。
1-1:オッズは払戻の倍率を数値化したもの
競馬におけるオッズとは、馬券が的中した時の払戻の倍率を数値化したものです。
例えば、オッズ10倍の馬が1着に入線したとします。
その馬の単勝を100円購入していたら、払戻金は1,000円になります。
オッズは馬券が当たった時の還元率を表記しているので、購入した馬券が的中した場合、どれだけの払戻が得られるのか一目で予測できます。
2:競馬初心者も覚えておきたいオッズの役割
オッズは払い戻しの倍率を数値化したものですが、様々な役割があります。
ここからは、競馬初心者にもぜひ知っていただきたいオッズの役割を3つ紹介します。
2-1:オッズの役割その①払戻の倍率が分かる
オッズの大きな役割は先ほども紹介したように、払戻の倍率が分かることです。
オッズを把握すれば、稼ぎたい金額を得るためにどれほどの投資資金が必要かが分かります。
また、オッズを知ることでトリガミを回避できます。
トリガミとは、馬券が的中したにもかかわらず、払戻金金額が投資金額を下回ってしまうことで、一言でいうなら馬券は当たったものの損をする現象です。
多点買いで発生しやすいトリガミもオッズを見ながら一点当たりの購入金額を変えることで確実に回避できますよ。
馬券収支を向上させる上でオッズは欠かせないのです。
2-2:オッズの役割その②支持率が分かる
オッズを他の馬と比較することで、各馬の支持率が分かります。
そもそも馬券の正式名称は勝馬投票券といい、勝つであろう馬に投票するのが馬券です。
そして、出走馬間の投票の割合がオッズに反映されます。
例えば、AとBの2頭の馬が出走するレースでAが単勝総売上の7割の支持を集め、Bが3割の支持を集めていた場合、Aのほうがオッズは低くなります。
オッズが小さい馬はそれだけ多くの人が支持しているから人気があるのです。
ちなみに、投票の割合は投票数ではなく、一頭当たりの投票総金額で決まります。
滅多に見ることはありませんが、18頭立てで18番人気の馬に誰かが1億円分の馬券を購入したら、その馬のオッズは大きく下がります。
初心者でもオッズの数値は支持率と比例していることを覚えておけば、馬券予想で役立ちますよ。
2-3:オッズの役割その③馬の強弱が分かる
オッズを上手く利用すると、競走馬の強弱を知ることができます。
先ほど、オッズで競走馬の支持率が分かると説明しました。
そのオッズの数値を決めるのは、馬券を購入する人たちです。
そして、馬券購入者は馬券に絡む(=勝つ馬もしくは3着以内に来る馬)馬がどの馬か、時間をかけて予想しています。
オッズが小さい馬は多くの方が勝つ見込みがあると信じて馬券を購入されているのでその馬は出走馬の中でも強い部類に入ります。
逆に、オッズの高い馬はそこまで勝つと思われていないため、馬券が売れていません。そのため配当妙味が高い反面、出走馬の中では弱いと認識されます。
出走馬のオッズを見ることで多くの人がどの馬が強いか、もしくは弱いのかを知ることができるのです。
3:競馬初心者も理解できるオッズの6つの特徴
オッズにはさまざまな特徴があります。
オッズの特徴を理解すれば、競馬初心者でも競馬を楽しめるようになります。
ここからは、競馬におけるオッズの特徴を6つ紹介します。
3-1:その①オッズは常に変動する
ひとつめのオッズの特徴は、オッズは常に変動するということです。
オッズは、馬券購入者の購入総金額の割合で決まりますが、馬券発売期間中は常にだれかが馬券を購入しています。
そのため、オッズや人気は常に変化するのです。
3-2:その②オッズが急変する理由
かんたんにいうと、だれかが集中的に一頭の馬に資金を注いだからです。
馬券は最低100円から購入できますが上限はありません。
極端な話、100万円以上の資金で馬券を購入することができます。
そして、実際に100万円や200万円分の馬券を購入する人もいます。
一度に多額の資金が注がれる現象を異常投票と呼びますが、異常投票が起こるとオッズも急変するのです。
3-3:その③払戻金は掛け金×オッズで決まる
払戻金は掛け金とオッズを掛けた金額が手元に返ってきます。
例えば、オッズ3.0倍の買い目が的中したとします。
この買い目に1,000円分の馬券を購入していたら、3,000円になって返ってきます。
オッズと馬券の購入費を照らし合わせることで当たった時の払戻の予測ができるのです。
ちなみに、オッズ100倍以上の馬券が的中した場合、購入した金額×100倍以上の金額を手にすることになります。
オッズ100倍以上の的中馬券を「万馬券」といいます。
3-4:その④複勝でよく見るオッズの幅について
オッズは随時更新されていて、常に確認することができます。
そのなかで、複勝のオッズは【0.0~0.0】という表記がされていて幅があります。
なぜこのような形で表記するかというと、選んだ馬以外で3着以内にどの馬が入線するかによって複勝の配当が変わるからです。
複勝は3頭の馬が絡むので、結果が確定するまでオッズも確定しません。
なお、複勝オッズにおける揺れ幅は、複勝に絡んだ他の馬の人気で決まります。
人気馬同士で決着がついた場合は、複勝オッズは安くなりやすく、不人気馬が馬券内に絡んでくれたらオッズは高くなりやすいですよ。
ちなみにワイドも的中の組み合わせが3つあるので複勝同様、オッズの幅があります。
3-5:その⑤オッズ1.0倍になることは基本的にない
競馬初心者の方に知ってもらいたいのは、JRAではオッズが1.0倍の元払いになることはほとんどないということです。
オッズの数値は投票総数が多ければ多いほど小さくなり、あまりにも票数が集中すると1.0倍になることもあります。
しかし、JRAでは本来であれば1.0倍の元払いになる場合でも、あえて10円を上乗せして払戻すキャンペーンを導入しています。
このシステムを「プラス10制度」と呼びます。
ただし、極端に投票が多い場合は適応されません。
具体的には、ディープインパクトが挑んだ菊花賞は単勝支持率が80%を越えたのでプラス10制度が適応されませんでした。
なお、地方競馬にはプラス10制度が存在しないので投票次第では元払いも頻繁に発生します。
3-6:オッズ1倍台の期待値は高くない
単勝や複勝でよく見られますが、断然1番人気の馬はオッズが1倍台になることがあります。
オッズ1倍台になるということはそれだけその馬が馬券に絡むと多くの人が信じています。
しかし、オッズ1倍台の馬は例え馬券に絡んだとしてもリターンが大きくありません。
例えば複勝1.1倍の馬で1万円のプラス収支を上げるとすると、10万円の軍資金が必要です。
もちろん、的中したらいうことはありませんが、競馬は単純な確率で見ても外れる可能性が高いです。
そして、不測の事態で外れてしまえば10万円損してしまいます。
リターンに対し、リスクがあまりにも大きすぎるのでオッズ1倍台の馬を高額購入するのは控えた方がいいでしょう。
4:まとめ
競馬初心者の方に向けて、かんたんなオッズの役割と特徴を紹介しました。
オッズは馬券収支向上を目指すうえで欠かせない情報です。
また、オッズをうまく利用することで、競馬予想にも役立ちます。
当記事で紹介したオッズの役割と特徴は、競馬初心者の方でもいますぐ実践できるものばかりです。
オッズの情報を使って競馬予想の役に立ててみてください。
当記事が少しでも皆様のお役に立てたら幸いに思います。